わかち合い - Dharma Sharing -
「わかち合い」はお互いの洞察や経験をわかち合う場です。
これは気づきの実践のなかで出てくるさまざまな体験や喜び、問題、疑問などを、みんなでわかち合う貴重な時間です。
ただ単に深く耳を傾けあうことでおだかやでオープンな環境がつくられます。
実践の途上で出会う喜びや困難を語りあうことは、サンガ全体の洞察や理解におおいに貢献できるのです。
抽象的な観念や理論的な話題を避けて、自分の体験に基づいたことを心からわかち合ってみましょう。
自分も似たような困難や願いを抱えていることに気づくかもしれません。
一緒に坐り、聴き、わかち合うことによって、お互い同士の真実の繋がりに気づいていきます。
わかち合いで話された内容については守秘義務を守りましょう。
仲間が自分の悩みについて話してくれたら、その人の気持ちを尊重し、話を口外しないようにしましょう。
お茶の瞑想 - Tea Meditation -
お茶の瞑想は、サンガのみなさんとともに喜びと静寂に満ちた空間を味わうひとときです。
ただ一緒にお茶を楽しむだけで充分なのです。
友人とお茶を飲んでいるとき、お茶にも、そこにいる友人にさえも気づいていないことがよくあります。
お茶の瞑想は、お茶と友人とともに、ここに在ることです。
悲しみや心配事があっても、今この瞬間はしあわせな瞬間であることに気づきます。
言葉を交わす必要はありません。
ただくつろいで座ればよいのです。
お互いの喜びや幸せをお話、歌、詩、や踊りで表してもよいでしょう。
お茶の瞑想は、私たちが理解と愛、喜びと幸せの種に水を注ぐ絶好のチャンスです。
5つのマインドフルネス・トレーニング
- 5 Mindfulness Training -
5つのマインドフルネス・トレーニングには、仏教のグローバルな精神性と倫理性が現れています。
ブッダの教えの「四聖諦」と「八正道」は、正しい理解と真の愛の具体的な表現であり、
これらは自分と世の中を癒し、変容、幸福へと導いてくれます。
5つのマインドフルネス・トレーニングを実践することは、
インタービーイング(相互共存)または「正見」への洞察を深めることであり、
差別心、不寛容、恐怖、絶望感が取り除かれていきます。
5つのマインドフルネス・トレーニングに従って生きれば、すでに菩薩の道を歩んでいることになります。
正しい道にいることを自覚すれば、今の生活の混乱や将来の不安から自分を見失わずに済みます。
【いのちへの慈しみと敬い】
生命の破壊による苦しみに気づき、インタービーイング(相互共存)への理解を深め、
思いやりの心を育み、人間、動物、植物、鉱物のいのちの守り方を身につけます。
考え方、または生き方として、自ら殺さず、他者にも殺させず、世の中のどのような殺害行為をも支援・支持しないと決心します。
いのちを害する言動は、怒り、恐れ、欲望、偏見より生じ、
深く見つめればそのような言動は善悪や自分と他人を差別するような二元的な考え方に基づいていることが解ります。
自分の心の内と外の世界に存在する暴力、狂信、独断を変容するため、寛容さ、差別のない心、無執着を培います。
【真の幸せ】
社会の不正行為、搾取、抑圧による苦しみに気づき、自らの行為、言葉、心(身口意)を寛大にするよう実践します。
他人のものを盗まず、所有せず、自分の時間とエネルギーと物質的資源を必要としている人々と分かち合います。
物事をしっかり観察する訓練をし、人の幸せと苦しみは、
自分の幸せと苦しみでもあり、他人への理解と思いやりなしには本当の意味で幸せになれないことを理解します。
富、名誉、権力、肉体的快楽の追求は苦しみと絶望をもたらします。
幸せは自分の心のありようで、外的な条件によるものではなく、
自分にはすでに充分すぎるほど幸せの条件が備わっているということを心に刻み込んでおけば、
今この瞬間の幸せを充分味わうことができます。
正しい生活の糧によって暮らしを営み(正命)、生き物の苦しみと地球温暖化の進行を軽減すように努めます。
【真実の愛】
性的な過ちによる苦しみに気づき、責任感を育み、個人、パートナー、家族、社会の安全と誠実さを守る方法を身につけます。
性欲は愛ではなく、衝動に駆られた性的関係は、必ずお互いを傷つけあうことになると心得、
真実の愛のない関係、家族や友人に知られたくない一時的な性的関係は持たないと心に決めます。
子どもたちを性的虐待から守り、また性的な過ちによってパートナーや家族が破壊されないよう努めます。
心と身体は一つであることを理解し、自分の性的エネルギーの管理方法を身につけます。
自分と他者をより幸せにできるよう、真実の愛の四つの要素(*補足1)、やさしさ、思いやり、喜び、差別のない心を培います。
真実の愛により我々は美しい未来へ続いていきます。
*補足1:四無量心
【心を込めて話す・思いやりを持って聴く】
無頓着な発言、話を深く聴くことができないために発する苦しみに気づき、
心を込めて話し、思いやりを持って聴くよう心がけます 。
そうすることで、自分と周りの人々、
そして異なる人種、宗教、国家の間の苦しみを和らげ、和解と平和を促すよう努めます。
言葉は人を幸せにすることも苦しませることもできることを心にとめ、信頼感、喜び、希望を育む言葉を用いて真実を語ります。
自分が怒っていることに気づいたら、口を開きません。
意識的な呼吸と歩みに戻り、自分の中の怒りをしっかりと受け止め、よく見つめます。
怒りの根源は自分の思い違いや自分と他者の苦しみの理解不足でありえることを心にとめておきます。
自分や他者の苦しみを変容し、難しい状況から抜け出られるような話し方、深く聴く方法を身につけます。
噂話や、葛藤を引き起こすような言葉を慎みます。
愛と喜び、理解力、差別のない心を養い、心の奥底にある怒り、暴力、恐れを徐々に変容するよう、正しく精進します。
【心と身体の養いと癒し】
無自覚な消費による苦しみに気づき、自分、家族、社会の心と体の健康を養うため、マインドフルな飲食と消費を心がけます。
人は、食物だけでなく、感覚、意志、意識から得る四つの栄養(*補足2)からなりたっていることを理解し、
自分がそれらをどのように摂取しているかを深く見つめることを身につけます。
ギャンブル、飲酒、薬物、また有害無益なウェブサイト、電子ゲーム、テレビ番組、映画、雑誌、本や会話を控えます。
過去への悲しみや後悔、または今、心が欲望や悩みや心配事にとらわれていると気づいたら即、
心と身の回りに存在する様々な健康的なものに意識を転換するよう練習をします。
寂しさや不安、その他の苦悩を紛らわすために消費に没頭しないよう気を付けます。
心が欲望や悩みや心配事にとらわれていると気づいたら即、
心と身の回りに存在する様々な健康的なものに意識を転換するよう練習をします。
寂しさや不安、その他の苦悩を紛らわすために消費に没頭しないよう気を付けます。
インタービーイングを深く理解し、自分の心と身体、
そして家族、社会、地球の集合意識の健康と幸福と平和を保てるように消費するよう心がけます。
*補足2:四食
大地に触れる - Touching the Earth -
“大地に触れる”という実践は、私たちの祖先、ルーツ、大地に立ち帰り、
私たちが一人ぼっちではなく、血縁の先祖や霊的な先達の大きな流れにつながっていることに気づくためのものです。
私たちはそのような祖先・先達の続きであり、共に未来の次の世代に続いていきます。
大地に触れることによって「自分は切り離されている」というような考えを手放し、
私たちが大地であり、生命の一部であることを思いだします。
大地に触れると自分が小さくなり、幼い子どもの単純さと謙虚さが戻ってきます。
大地に触れると自分が大きくなり、地中深く根をはってすべての水源から水を吸う古木になったように感じます。
大地に触れて、息を吸うように、その力強さと安定感を吸い、息を吐くように、
怒り、憎しみ、怖れ、欠点、嘆きなどの苦しみを吐きだします。
両手で蓮華のつぼみの形を作って合掌しながら、そっとやさしく体をかがめ、
おでこ、胴体、手足が心地よく床につくように、腹ばいになって伏します。
手のひらはあおむけにし、「三宝(仏=ブッダ、法=ダルマ、僧=サンガ)に心を開いています」という形を示します。
大地に触れる実践(“三回伏して祈る”、または“五回伏して祈る”実践)を一、二度行えば、
苦しみも孤独感もかなり手放すことができ、先祖、両親、子どもたちや友人と和解することができるでしょう。
【五回伏して祈る— The Five Earth Touchings — 】
1回目--------
「深くおじぎして、私の血につながるすべての先祖に感謝します。」
[鐘の音]
[全員、各自、大地に触れる]
私の血管の中には、父と母の血、肉、生命力が流れ、私の細胞のひとつひとつをはぐくみます。
父と母を通して、四人の祖父母がいます。
その祖父母の期待、経験、知恵は、何世代にもわたる先祖から受け継がれたものです。
私の中にはその先祖の命、血、経験、智恵、幸福、悲しみがあります。
苦しみや変えなければならない部分があります。
それらをすべて変えるために、私はこうして実践を行っています。
私のルーツは父、母、祖父、祖母、先祖全員にあります。
私は代々つながってきたご祖先さまの延長にすぎません。
どうか私を支え、お護りください。
あなたのエネルギーを私に注いでください。
子どもや孫がいるところには、ご先祖さまもかならずいらっしゃいます。
親が困難を経験したためにうまく伝えられないことがあっても、親は常に子どもと孫を愛して支えています。
ご先祖さまは、感謝、喜び、自信、尊敬、愛とやさしさにもとづいて生きる道を造られようとしました。
その末えいである私の中に、ご先祖さまのエネルギーが流れていくように、深く頭(こうべ)をたれます。
ご先祖さま、どうか私を支え、お護りください。力をお与えください。
[三呼吸]
[鐘の音]
[全員 起きて立ちあがる]
二回目 --------
「深くおじぎして、私の精神的な家族につながるすべての先祖に感謝します。」
[鐘の音]
[全員、各自、大地に触れる]
私の中には、愛と理解の道を示してくださった恩師たちがいらっしゃいます。
呼吸し、ほほ笑み、許すこと、そして今このときを深く生きることを教えてくださいました。
その向こうには、何世代にもわたってさまざまな伝統を保たれた恩師たちがいらっしゃいます。
そしてその向こうには、はるか何千年も前に、私の精神的な家族を始められた方たちが見えます。
イエス、他の精神指導者たちは、みな私の恩師であり、精神的につながった先祖です。
そのすべての方たちのエネルギーが私の中に入り、平和、喜び、理解、愛とやさしさを創りあげています。
この方たちのエネルギーは世界を深く変えてきました。
ブッダや精神的な先祖がいらっしゃらなければ、
私の人生にも、家族の人生にも、社会にも、平和と幸福をもたらす実践方法を知らなかったでしょう。
私は心と体を開いて、「目覚めた人」と、その教え、
幾世代も実践を続けてきた共同体から、理解、愛とやさしさ、護りを受けとります。
私はその方たちの延長にあります。
精神的につながる恩師たちよ、そのエネルギー、平和、安定、理解、愛の無限なる源を受けとらせてください。
私は、自分と世界の苦しみを変え、受けとった力は未来の実践者たちに伝えることを誓います。
恩師たちは困難がゆえに、教えを授けられないことがあったかも知れません。
私はそれをありのままに受け入れます。
[三呼吸]
[鐘の音]
[全員 起きて立ちあがる]
三回目--------
「深くおじぎして、この大地と、大地を使えるようにしてくださったすべての先祖に感謝します。」
[鐘の音]
[全員、各自、大地に触れる]
私は、この土地とそこに生きるすべての人に養われ、護られて、生きています。
その人たちの努力のおかげで、私は楽に生きることができます。
有名な人も無名な人も、その能力、忍耐、愛をもって、この国を人が住める場所にしました。
その中には、学校、病院、橋、道路を造り、人権を保護し、
科学技術を発展させ、自由と社会正義のために闘い、一生懸命尽くした人びとがいます。
長い間、この土地で自然と調和して平和に生きるすべを知り、山、森、動物、草木、鉱物を護ってきた人びともいます。
この土地のエネルギーは私の血と魂の中にみなぎり、私を受け入れ、支えています。
私はこのエネルギーを養い、保ち、未来の世代に受けわたすことを誓います。
また、この社会の集合意識に根深く残っている暴力、憎しみ、妄想を変え、
未来の世代がより安全で喜びと平和とともにあるために、自分ができることをします。
[三呼吸]
[鐘の音]
[全員 起きて立ちあがる]
四回目--------
「感謝と思いやりの気持ちをもって、深くおじぎして、私の愛する人たちにエネルギーを注ぎます。」
[鐘の音]
[全員、各自、大地に触れる]
私が受けとったすべてのエネルギーを、今度は、父、母、私の愛するすべての人、
そして私のせいで苦しみ心配したすべての人に注ぎたいと思います。
私は、日常生活では充分にマインドフルではありません。
また、私を愛してくれる人たちがそれぞれの問題を抱えていることもわかっています。
不幸にして自分を完全に開花できる環境が得られなかったために苦しんだのです。
私のエネルギーを父、母、兄弟、姉妹、愛する人、夫、妻、息子、娘に注ぎます。
痛みがやわらぎ、ほほ笑んで、生きる喜びを感じることができますように。
みんな健康で楽しくいられますように。
みんなが幸福ならば、私も幸福です。
どの人にも恨みはありません。
私の血縁的先祖、精神的な先祖、そのエネルギーをみんなに一人一人しっかと注ぎ、護り、支えてくださるよう祈ります。
私が愛する人たちと私は切り離されていません。
私は愛する人たちとひとつなのです。
[三呼吸]
[鐘の音]
[全員 起きて立ちあがる]
五回目--------
「理解と思いやりの気持ちをもって、深くおじぎして、私を苦しめたすべての人と和解します。」
[鐘の音]
[全員、各自、大地に触れる]
私は心を開いて、私を苦しめたすべての人と、私の人生や私の愛する人の人生を破壊した人に、愛と理解のエネルギーを送ります。
その人たち自身もたくさんの苦しみを受けて、心が痛み、怒り、憎しみでいっぱいになってしまったのです。
その人たちと同じぐらい苦しんだ人ならば、誰でもまわりの人を苦しめてしまうことでしょう。
不幸なことに、彼らは誰かに気づかってもらったり、愛されたりする機会がまったくなかったのです。
反対に、人生と社会は彼らに多くの苦難を与えました。彼らは不当に扱われ、虐待を受けました。
マインドフルに生きる道を教えられませんでした。
人生について、私について、私たちについて、まちがった理解を重ねました。
そして私たちと私たちの愛する人びとをまちがって扱いました。
私の血につながる先祖と精神的につながる家族に祈ります。
私たちを苦しめた人たちに愛と護りのエネルギーをお送りください。
どうか、彼らの心が愛という蜜を得て、花のように咲くことができますように。
自分と他人を苦しめ続けるのをやめて、生きる喜びを経験できるよう、彼らが変われますように。
私には彼らの苦しみがわかります。
彼らに対して怒りや憎しみの気持ちは持ちたくありません。
苦しんでほしくありません。
私の愛と理解のエネルギーを彼らに送ります。
そして私のすべての先祖に、彼らを助けてくださるように頼みます。
[三呼吸]
[鐘の音]
[全員 起きて立ちあがる]
こころのリニューアル
- Biginning Anew Practice -
こころのリニューアルとは、自分の過去の発言、行動、思考を深く真っすぐ見つめ、
自分の中で、また人間関係の中で、新鮮な気持ちで新たにやり直す実践です。
プラムヴィレッジでは、2週間に1度、サンガとしてこの実践を行います。
個人単位では、好きなときに好きなだけ実践しています。
この実践を行うと気持ちがすっきりして、毎日の実践そのものを新鮮に保つことができます。
共に実践している人たちの間で問題が浮上し、
誰かが嫌われたり傷ついたりしたと感じたときこそ、こころのリニューアルをするときです。
ここでは、こころのリニューアルの実践を正式に行う場合の4つの過程を説明します。
自分と相手の二人ででも、グループででもできますが、必ず一人づつ話し、その間は他の人は邪魔しません。
各自、自分の呼吸をたどりながら、深く耳を傾けます。
1.お花に水をやる
相手に感謝の気持ちをつたえます。
相手が言ったりしたりしたことであなたがすばらしいと思ったことを、具体的に伝えてみましょう。
相手の長所とサンガへの貢献に光を当て、相手のよいところが伸びるように励ます絶好の機会です。
2.後悔を述べる
次に、自分の発言、行動、思考の至らない部分について、謝る機会がないままになっていることを相手に伝えます。
3.痛みを表す
今度は、相手と関わったときの発言、行動、思考によってあなたがどう傷ついたのかを伝えます。
ただし、自分の痛みについて伝える前にまず相手をしっかりと観察し、手順の1に従って、
その人のよいところを少なくとも2点わかち合い、相手の心の花に水を注いでからにしましょう。
自分の息に従いながら、発する言葉を慎重に選び、相手を責めたり攻撃するような話し方は慎みます。
痛みの表明は、グループよりも相手と一対一で行う場合が多く見られます。
双方が信頼し尊敬する第三者に頼んで同席してもらってもよいでしょう。
4.長く抱えている問題をわかち合い、支援を頼む
誰でも、過去からの問題や痛みが「今ここ」に再浮上してきていることがあります。
自分が向き合ってきた問題をわかち合うときは、まわりの人たちによりよく理解してもらい、
本当に必要な支援を差しのべてもらいましょう。
こころのリニューアルは、穏やかに話し、思いやりをもって聞く力を育てる実践です。
それは、このサンガの中のよい要素を認識して感謝することでもあります。
例えば、同室の人が自分の洞察をわかち合うことに寛大であったり、
別の人は植物をやさしく世話していたりすることに気づくでしょう。
他の人のよいところに気づけば、私たち自身のよいところも見ることができることでしょう。
しかし、私たちには弱いところもあります。
怒りにまかせて話したり、まちがった思いこみにとらわれたりします。
「花に水をやる」ことは、おたがのよいところを育てることであり、相手の難しい部分が緩和するように助けることです。
おたがの心の庭に咲いている思いやりと愛の花に水をやることは、
心の庭に生えている怒り、嫉妬、先入観という雑草の勢いを削ぐことにもなります。
共に実践している人たちに感謝の気持ちを表し、誰かを傷つけるようなことを言ったときにすぐに謝るのは毎日でもできる実践です。
自分も傷ついていることを伝えるときは、礼儀正しくていねいに言いましょう。
サンガ全体の健康と幸福は、構成している人びとの間に調和、平和、喜びがあるかどうかにかかっています。
家に帰ってから - Going Home -
私たちは常に皆さんとともにあり、皆さんもまた常に私たちとともにあります。
ですから、「行く」ことも、「帰る」こともありません。
各自、自分の家に帰ったら、まずは、みんなと一緒に実践したこの呼吸に立ち返ることを思い出しましょう。
そうすればプラムヴィレッジと世界中のサンガが、あなたと一緒に呼吸していることがわかるでしょう。
意識的に呼吸する、マインドフルに食事を頂く、思いやりをもって話す、
など楽しい実践をいつでも好きなときに自分の拠り所にしてください。
そうすれば、自分は一人ぼっちではなく、サンガそのものであり、みんなとしっかりつながっていることが感じられるでしょう。
こうしてリトリートで調和した生きかたを学んだのですから、
家庭や社会にもどってからも同じ様に調和を培う生き方を続けていきましょう。
リトリートでともに実践した仲間たちと理解し合ってきたように、同僚や近所の人たちをも理解し、感謝しましょう。
プラムヴィレッジのブラザーやシスターと思いやりをもって語り合ったように、
駅のホームやバスの中で出逢う見知らぬ人とも同じように話してみましょう。
いつでもどこでもマインドフルの実践は続けられます。
あなたに蓮を
仏にならんことを